2013-06-02 [長年日記]

┌|∵|┘ JAL千歳国際マラソン 2013

なんとこの間京都マラソンを走ったばかりなのにまたマラソンである. 年に 1 度だけ開放される林間コースという言葉に踊らされて申し込んでしまった. 申し込んだ後で高低表みたらこんなん.
elevation
前半はずっと上りで, 後半が下り, 下りで足を使い果たしたあたりの 34 km 地点にもう一山. 京都マラソンより高低差あるやん...

その上, 札幌に引っ越してきてみたらいつまでもいつまでも雪が残っていたせいであまり練習できず. サブスリーを狙うなら月に 300 km くらい走る必要があると言われているのに 3 月, 4 月, 5 月と 200 km も走れてない. 3時間半切るのも難しいくらいの練習量. 1 週間前に 10 km 走をしてみたがやはりサブスリーに必要と言われている 30 分台では走れず. 目標を 3 時間 5 分を切ってとりあえず 5 分ほど自己ベストを更新してくるに下方修正. それだってなんだか難しそうだけど.

で, 当日. すげーいい天気. 暑くなると嫌だなー. と思って千歳に行ってみると札幌よりは涼しい. 20 ℃ 行かないならいいかな... もう暑いのでタイツとかもはかずに初めて半袖Tシャツと短パンという軽装で出撃してみることに. とくにゼッケンでスタート位置を指定されたりもしていなかったので, なるべく前の方に行って, スタートラインより 3 m くらい後ろの好位置を確保. タイム的にもこの辺だろ. スタート時刻が近づくと 1 番のゼッケンを付けた川内優輝が!招待選手ってわけでもなく, 普通に申し込んで参加したらしい. もちろん行けるところまで付いて行こうというようなムボーなことはしないので, 川内の 4 秒後くらいにスタートラインをまたいだのに次に見るのは表彰台の上.

さて, 登りの前半は我慢. 京都マラソンから使ってる Garmin for runner 410 で厳密にペースと心拍を管理しながら行こうと思っていたのに山の中で GPS 信号をうまく受信できないみたいで 1 km の標識を過ぎて数 100 m進んでようやく 1 km だと認識する始末. 今回は心拍計にしかならない...

と, 最初の 1 km で早くも不安材料を抱えつつ新緑の中, 鳥の声を聞きながら走る. 大変に美しい風景なのだけど, 未舗装路と言っても踏み固められた土みたいなのを予想していたのに, ほぼ砂利道. 蹴った足の力が逃げるし, 砂地のところは踏み込んだ足が沈むし, なんやこれ. ぜーぜー言いながら折り返し地点. あとは基本下りだからぱっひゅーんと飛ばせばいいかなとか甘いこと考えていたけれど, 意外にペースが上がらない. というか下りも斜度がきついとかなり足にくる.

そして 25 km あたりで右足の親指の爪から「ベキッ」という音が. 爪が割れたか剥がれたか. 出走前に絆創膏を巻いてあったので剥がれても外れて足を傷つけたりはしないはずなのでイタイイタイと思いながらもそのまま走る. 辛いことは 1 秒でも早く終わらせる主義.

とは言え, 前半は登りで思いの外ペースが落ちたし, 後半は疲れちゃってて期待したほどペースが上がらないしで「これは記録更新も危ないカモ」と不安がムクムク. でも考えると脳みそが酸素を使うから考えたらダメだってあまちゃんでも言ってたし, とりあえずぼーっと走る. うぐいすが鳴いてるなーとかで余計な酸素は使うのだけど.

で, ぼーっと走ってる間にあれよあれよという間にゴールが近づいてきて最後の 1 km は全力疾走. なんというかワタシの場合, 平坦で直線が続くタイムが出そうだけど退屈なコースよりも, きつくても風景が変わるコースの方がキョロキョロしてる間にゴールが近づいてくるから精神的には楽みたい. 時計を見ると 3 時間 4 分 56 秒. なんだかよく分からない間に目標を達成してしまった. あれー?

今回の記録: ネットタイム 3:04:52, グロスタイム 3:04:56, 登り累積標高 266m. ちなみに親指の爪は根本からバキっと逝ってた.


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