2013-05-06 ゴールデンウィーク [長年日記]

┌|∵|┘ ネイチャーウォッチング

ゴールデンウィークはエゾモモンガやエゾナキウサギを見てみたいと, 十勝の方へ行くことに. lodge lucky filed というところにお世話になった. エゾモモンガは終わりかけ, エゾナキウサギはようやく出てくるかどうかという微妙なタイミング. 今年は寒いしなー.

5/4に道東自動車道に乗ってこのところずっと雨の道央を抜け出す. 長い長いトンネルを抜けるとやっと晴れ. 気分も晴れるってもんだ. lodge に着いても特にやることがなかったので抜け目なく持ってきていたランニングウェアに身を包みその辺をぐるっと10kmほどジョグ. 晴れた外を走るのは本当に久しぶり.

夜になって他の客とフィッシングに行っていたご主人が戻ってきた. この人が明日のガイドのはずだがなんというかガイドとしては見たことがないくらいテンションが低い. ほー, こういうタイプもいるのか. で, 夕飯は彼が仕留めたエゾシカを使った料理(タタキとかエゾシカ肉とギョウジャニンニクの餃子とか). めちゃうま. 奥さんの料理の腕がすさまじい. これだけでまた泊まってみたくなる. 翌日の予定を聞いておやすみなさい.

そんで 5/5. 良い天気. 朝食を食べてる間も庭にアオジやカワラヒワ, ノビタキがきていて期待が持てる. 野鳥は結構みられそう. ナキウサギとモモンガはどうかなー. というわけで出撃.

まずは近所の神社のモモンガの巣があるというクスノキをガリガリとやって, 出てくるかどうかチェック. でてこなーい. となると日没後にお出かけする瞬間を待つしかない. ガイドさんに「エゾリスはみたいですか?近くにエゾリス天国みたいな神社があるんですけど」と聞かれて「みたいです!みたいです!」と. 円山公園とかに普通にいるんだけど, べっきょんはまだ見たこと無いしな.

音更神社に行くと, なんか大砲を持った人達がずらりと木を囲んでいる. なんだろうと思って行くと, 子供のリスが木の上をちょろちょろしている. 親はそのへんをブラブラ. どうやら昨日子リスが巣穴から出てきたのでマニアさん達が集まっているらしい. シャッターチャンス!みたいな絵になると一斉にシャッター音が. 動物写真に連射は基本だしな... ワタシも最近手に入れた SIGMAの50mm-500mm の望遠ズームレンズと一脚を装備して参戦.

エゾリスの子どもたち

この時はじめて巣穴から出てきた末っ子くん

エゾリス(末っ子)

ついでに神社の境内でエナガをパチリ

エナガ

そしていよいよエゾナキウサギを撮りに然別湖の方へ移動. ところが山の上はまだ大量に雪が残っている. 雪が亡くならないとエゾナキウサギは岩から出てこないのでこれはダメかもわからんね, と思いながらもポイントへ行こうとするが, 足を踏み出す度に股くらいまで雪を踏み抜いてしまいすすめない. あと, こんなに雪が残ってるとは思っていなかったのでわりと足元の装備が貧弱. これはアカンと引き返す.

あーだめかーと思っていたらガイドさんが然別湖ネイチャーセンターからスノーシュー(カンジキみたいなやつ)を借りてきてくれて再挑戦. おおおお, 市スノーシュー面白い. 冬の山歩き用に買おうかしら.

エゾナキウサギポイントに着くと先客が1人. お昼前くらいだったので, 「いつからですか?」と聞くと「9時くらいからです. 30分くらい前に2回くらい出てきたから運がいいかも知れませんよ」とのこと. おおおおおお!高まる期待.

期待が高まろうと, 出来る事は待つことだけである. 出てくるときは普通鳴くと聞いていたので耳をすませてじっと待つ. そしたらガイドさんが, 目の前の岩の下を指して「そこにいますよ」と. えー!鳴いてないじゃん! しかもまずいことにちょうどワタシの角度からは草が邪魔になって見えない. じっと岩の上に登るのを待つか, 逃げちゃうリスクをおかしても場所を変えるか一瞬迷ったけれど動きを見てると今にも引っ込みそう. ということで素早く移動して2回ほどシャッターを押す. そこで引っ込んでしまった. ひぃ, 撮れたかしら...

しかし幸先良く現れたのでそこでまたじっと待ってるとだんだん日が陰って寒くて寒くて. しかも気温が下がったからかもうナキウサギも全く現れない. 時期も早すぎるし絵に描いたようなビギナーズラックだったか... しかし車に戻って写真をチェックしたら, 撮れてたー♪ 超らぶりー♪

エゾナキウサギ

その後は日没まで時間があるのでキャンプ場や林の中をスノーシューでザクザクと移動しながらバードウォッチング. 写真でみて綺麗だったので見てみたかったルリビタキがいた

ルリビタキ

あと, キクイタダキなんかもいて可愛かったんだけど写真は撮れず. そしてだんだんと山から動物の気配がなくなっていて良くない感じ. こういう時, だいたい目当ての動物は出ないし, 翌日はありえない天気になる. ワタシのゴーストがそう囁くのである.

とにかく車でモモンガポイントまで移動して日没を待つ. 雨がポツポツ. ワタシのゴーストがぁ!とか言っていても仕方ないのでモモンガの巣がある木の前に車を止めて車の中で震えながらひたすら出てくるかどうか見張る. 寒い, 寒すぎる. 実は札幌を出発した日の朝から風邪を引いたのか喉がいたくて体調はあまりよろしくない. なんでジョギングしたりしたんだろう...

結局19:00を過ぎてすっかり暗くなってもモモンガは現れず. シマフクロウの声も聞けず, 凍えた体でロッジに戻り, お腹は減っていたが晩御飯を遅くしてもらって lodge の近くのひんそーな温泉へゴー. モール温泉というやつらしく, ヌメヌメとしたお湯でお肌に良さそう. 戻ってまた鹿肉料理に舌鼓. んまい, んますぎる.

そして今朝. 目覚めると外は雪景色だった.


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