2003-03-01 はっぴー♪ [長年日記]

_ 昨日

イタリアンを食べに行ったら「ハッピーアワーはパスタとピザは 2.4 ポンド♪」と書いてあった。間違いなくハッピーアワー中だ。やつい。イソイソと入店。

当然のように周囲の客も他のメニューには目もくれずにパスタを注文。パスタもピザも定価はどれも 5.5 ポンドくらい。しかしワタシの目はお魚メニューに釘付けに。価格は 11.5 ポンド。別にかまわないのだが、ハッピーアワー中であるだけに、これを注文すると損したキブンにならないだろうか。ワタシはなる。しかしながら一旦食べたくなったものを諦めて安いという理由だけで他のものを食べるという回路は不幸なことにワタシの灰色の高性能ミリフロップスコンピューターの中には用意されてない。漢ならここは心で血の涙を流しながらにっこり嗤って魚を注文すべきだ。

そうワタシが決心を固めた時、対面に座っていたふみゃーき氏が「僕、スパゲティーが食べたいんですけど安くなるのはパスタとピザだけなんですよね〜?」と聞いてきた。魚のことで悩んでいたワタシにはとっさに意味がわからない。これはきっとなんらかのジョークなのだと思うのだけど、似たようなパターンの「バナナはおやつに入るんデスカ?」とか「スイカは野菜だからおやつに入らないデスヨネ?」等を低速で検索するがやはり笑いどころが掴めない。

メニューに何かヒントが隠されているのカモ、そう思ってパスタのところを見ると、「パスタは以下からお選び下され」と書いて、スパゲティー、ペンネ、タグリアテルが挙げられている。んーリンギーネはないのかと思ったがそれは今関係ない。聞くは一生のハジ、聞かぬも一生のハジ、同じハジなら聞かねば損々、ということでおずおずと、「スパゲティーは明らかにパスタに入ってますよ?」と言ってみる。「えーと、でも安くなるのはパスタとピザなんですよね?」ともう一度念を押される。困ってしまって、別に関西人というワケでもないんだからギャグを理解出来ないヤツというレッテルを貼られてもいいやと「スパゲティーも安くなりますよ!」とマジレス。「あ〜そうなんだ〜」との返事。なんだったんだ一体?

さて、別にめちゃくちゃおいしいというワケでもないのだが、少なくともイタリア人が作ってるというブツをパクパクと食べてお支払い。ビルを見るとワタシのも 2.4 ポンドになってる。何故?どうして?よく分からないが遅れてやってきたハッピーアワーにどぎまぎしながらそそくさと支払いを済ませて分からないことばかりが起こる異次元空間を後にした。